知識は武器だ
どうも、(BALL)です。
以前当ブログでも紹介しました突撃レーザーさんが出している同人誌を遅ればせながら購入、読了しましたので、その話をさせていただきたいと思います。当然ですがネタバレを多く含みます。
なお、突撃レーザーさんって誰だよって方は是非こちらの記事をご一読の上お読みください。
今回購入したのは突撃レーザーさんがお送りするサークル「スーパーロマンチカBEEP」より発刊された以下5作品です。
・シオンロマンチカ
・栃木県の極み
・ニューロマンチカのつらみ荘
・柊短と現実と虚構
・透明能登戦争
なお、こちらの作品群はスーパーロマンチカBEEPのサイトにて閲覧することが可能ですので、興味がありましたらお読みください。(一部作品は投稿されていないものもございます)
また、透明能登戦争に関しては元々そういう名前の大きな世界観を指す作品群であり、一部過去に作成された物語をベースに描かれた同人誌となっています。うまいこと説明できないのでとにかく読んでください。
あんまり記事を長くするの嫌いなので、前置きはここまでにして手短に簡単な感想を述べさせていただきます。
1.シオンロマンチカ
いわゆる「ロマンチカの世界」と呼ばれるカテゴリの方々が、ワイワイする物語。突拍子もなく展開される物語は本当にジェットコースター。でもそれが突撃レーザーさんの作品群における基本であり、面白さの秘訣でもある。
CN:Girlと無理ーツ、アーラ・クリームが可愛い。裏の蟻さんは出てこないので注意。
2.栃木県の極み
無理ーツとアーラ・クリームが栃木に旅行するお話。25ページにも及ぶ濃密な栃木県に関する情報が記載されており、普通にタメになる情報もたくさん載っているのでこれを片手に栃木観光したいくらい濃い作品となっている。
私がイチオシするレモンミルクちゃんが表紙を飾るほか、作中でも出てくるので是非読んで欲しい。めっちゃかわいい。
餃子とジャズとカクテルと妖精と自転車とクライミングの愉快なまち宇都宮にみんなも行こう。
3.ニューロマンチカのつらみ荘
つらみ荘と呼ばれるお屋敷に仕えるメイドたちのお話。個人的には一番突撃レーザーさんらしくない作品って感じがした。いや、らしさはあるんだけど、最後の終わり方とか、なんか「ああ、そうか・・・」って感じ?言葉で言い表すのは難しいが、なんかつい深く考えてしまう。そういう方向性の面白さというか、考えさせられる感じの良さがある。
「ゲル」や「いけにえん」など、割と他の作品群においても鍵を握りそうな単語がいくつか出てきたので、一度読んでおくべきだろう。
4.柊短と現実と虚構
いわゆるYouTuberの柊短君が動画投稿をしたりする物語。個人的にはこれが一番突撃レーザーさんらしい作品というか正に柊短は突撃レーザーさんな気がする、そんな作品。
特に前半部分の動画部分とか、日頃のツイートと大差ない感じがまさにそう。なので本人を知っていれば知っているほど「あ~~~っぽいな~~~」ってなる。個人的に結構気に入った作品。
「WTF」Tシャツちょっと欲しい。
5.透明能登戦争
言ってしまえばこれが真打みたいな感じあるけど。UFO探索が趣味の羽咋射気(はくいいるき)と、彼の恋人である篠崎蟻子(しのさきありこ)、そして友人の七尾等柏(ななおとうはく)が色々と巻き込んだり巻き込まれたりする物語。
こちら、第2説と第3説は
「イルミナティがやってくる!」 http://jakusya.ifdef.jp/waai/ILL.htm
「ワールズ・エンド・ノー・リターン-予告編」
こちらを軸に作られており、そこに序説、第1説、そして結びを描きおろし(?)で収録した内容となっている。
上記2作品に関しては、既に完結し、若干うやむやになりながらも終わることを美とした作品と考えていたので、読み進めている間に「あれ、これ何処かで見たような・・・」って気分になった。過去作をリメイクしてつなぎ合わせていた事を知ったのは今こうしてブログを書いている最中である。
本作は篠崎蟻子の力によって無限に大学生を繰り返している、いわばサザエさん時空と呼ばれるような状況に陥った七尾等柏の、ifの世界の物語。
端的に言わせてもらうが、めちゃくちゃ面白かった。ただこの作品を評価するには、私の知識はまだ浅く、その技量を持っていない為具体的に上手に説明することは出来ない。それもそのはず、この一冊はまるで作者の脳内を一部分だけのぞき見させてもらったかのような、そんな情報量と突飛ながらもしっかりと描かれた物語で構成されているからだ。何か述べるにしても、私は作者ではないので圧倒的に知識が足りなさすぎる。
だが、面白い。そして考えさせられた。
特に第3説「ワールズ・エンド・ノー・リターン」は本当に面白かった。行き過ぎた科学技術の果てに待つ、生物の支配、そして絶滅。無くなったものは他所から補充しようという精神。作者がこの物語のオチにどういった思いを込めていたのだろうか。はっきり言って私にはわからない。
正確には考えることは出来ても、きっと私程度の頭で考えた程度のものとは大きく異なるに違いないと決めつけ、答えを出すことに拒絶しているような感じだ。
終盤、一見乱雑な描き方にも見えるコマもあるが、その一線一線に確かに意味が込められているかのような感じだ。正直作者はそこまで考えていないと思うかもしれないが、それだけパワーを感じる力強い作品だった。
ただただ、面白かった。凄かった。最高だった。
あまり陳腐な言葉を並べても作品の価値を落としかねないので、私の感想は以上とさせてもらいます。
リアルの兼ね合いもあり割と急ぎ足で書いたものなので誤字脱字、何が言いたいんだコイツみたいな文章になってるかと思いますがご了承ください。それだけ凄い作品群なんです。突撃レーザーさんの作品は。
もっと評価されてほしいですが、こういうものは明るみに出ないからこその良さっていうものもあるかと思うので、ほどほどに盛り上がって欲しいです。
というわけで今回はこの辺で。
ではでは。